ネットプリントや印刷会社で印刷商品を注文する際に、自分で作ったデータを入稿する時はデータ内にトンボと塗り足しを設定する必要がある場合があります。
トンボと塗り足しは印刷商品を作る過程で大事な設定の一つです。
ここでは、イラストレーターで印刷用データを制作した際にトンボと塗り足しを設定する方法を解説していきます。
トンボとは?
トンボは印刷商品の仕上りサイズを指定する目印のことで、トリムマークとも呼ばれています。
例えば、A4サイズの印刷商品を注文した場合、A4サイズの紙に印刷をするわけではなく、A4よりも大きな紙にデータを配置し印刷を行います。
印刷後に仕上りサイズになるよう断裁を行いますが、その際に仕上がりサイズを示すトンボがない場合どこを断裁するか分からない為、イメージしていた仕上がりと違うというトラブルが起こることがあります。
こうしたトラブルを防ぐために、入稿するデータにはトンボの設定を行うようにすることが必要です。
トンボの設定方法
トンボの設定方法はOSやイラストレーターのバージョンによって選択項目が異なります。
ですが、基本的な操作はほとんど同じなので下記設定方法を参考にしてみてください。
①入稿するデータの編集画面で、仕上がりサイズに指定するパス又はオブジェクトを選択します。
②メニューバーの「フィルタ」から「クリエイト」→「トリムマーク」をクリックします。
トンボを設定する項目の場所がOSやイラストレーターのバージョンで異なりますが、メニューバーにトンボの設定項目は必ずあります。
③選択した仕上りサイズのパス又はオブジェクトにトンボが設定されます。
塗り足しとは?
入稿するデータに仕上がりサイズ丁度で画像やカラーのベタ塗りを配置したデザインを作成した場合、仕上がりサイズで断裁をすると1mm程の白ふちが出てしまうことがあります。
断裁加工はトンボの位置に合わせて行いますが、加工作業の特性上、若干のズレが生じてしまいます。
この若干のズレによるトラブルがないように、ネットプリントや印刷会社では仕上がりサイズ丁度の画像やカラーのベタ塗りを配置する際に塗り足しをつけることを原則としています。
塗り足しの設定方法
塗り足しの設定はそこまで難しくはありません。
仕上がりサイズ丁度に設定したい画像やカラーのベタ塗りを仕上がりサイズより5mm程大きくサイズを調整するだけです。
設定しやすい目安としては、トンボの線を目安に調整すれば大丈夫です。
塗り足しを設定する前に、塗り足し位置にイラストレーターの定規機能でガイド線を作成すると目印になるので便利かと思います。
まとめ
制作したデータをイメージ通りの仕上がりにするには、ネットプリントや印刷会社に入稿する前にこちら側でトンボの作成や塗り足しの設定を忘れずに行うようにしましょう。
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